つぶやき会議室

つぶやきなのに、会議室です。会議室ですが、つぶやきます。

1999/10/04(12:33) from 164.124.70.135
作成者 : きんちょ (ak@chuwol.com) アクセス回数 : 220 , 行数 : 831
韓国で はじまった指紋オーナツ拒否運動
 ここに以下、転載するのは、韓国で指紋押捺のある
住民登録を拒否している団体の資料です。表題は、

  「韓国で始まった指紋押なつ拒否運動」
  (翻訳:鈴木明、編集構成:白石孝/高橋光利)

です。あるひとの厚意で おくってもらいました。

 元資料は、今年7月19日ソウルの鐘路聖堂で行われた
「指紋押なつ拒否宣言者大会」の集会資料で、外登法問題を
扱っている東京の団体のメンバーが日本の外登法運動の
報告をするために参加して、貰ってきたそうです。
 ここに引用するものは、その資料を翻訳して、日本の外登法
反対運動関係者に配布されたものです。

 これらの内容や韓国での運動について、くわしくは、
http://fprint.jinbo.netに のっていますが、ハングル
フォントが必要です。(ムカムカして かいた わたしの
投書が まちがいだらけの 韓国語で のっていて、かなり
はずかしいのですが・・・)また、元資料をつくった韓国の
団体の連絡先は、

    E-mail             fprit@jinbo.net
    住所  :Seoul市竜山区漢江路1街243-7 won-building3層
   FAX:796-8004,741-5364,778-4006

です。ご参考までに。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

私たちは指紋押なつを拒否する 指紋押なつ拒否1次宣言文

1968年は1.12.武装共匪浸透事件であわただしい年でした。住民登録証はこの混乱
の渦中に、ろくな検討もなく、当時与党だった共和党の単独国会で、住民登録法改
正案を議決したことで導入されました。その当時からおよそ30年間、私たちは10指
の指紋を捺しながら、そして指紋が捺されている住民登録証を、いつも持ちながら、
権力に対する服従を強いられてきたのです。

隣の日本では、在日韓国人を含めた外国人にだけ指紋捺印を強制しました。在日韓
国人の指紋押なつ拒否運動は、国際的に指示を受け、私たち国民と政府も拒否運動
を支持しました。自らは10指の指紋を捺しながらもです。日本政府の指紋押なつ強
制措置に対し、外国人を潜在的犯罪者と見るものだという国際的非難が高まり、最
近日本は外国人に対する指紋押なつ制度を廃止しました。

私たちが調査したところでは、文明国ですべての国民を対象に指紋を取っている国
はありません。

指紋捺印制度は法律に如何なる根拠もありません。ただ住民登録法施行令に住民登
録証に指紋を捺印するという規定が一つあり、施行令別紙33号書式である住民登録
証発給申請書用紙に、10指の指紋を捺印する欄があるのみです。即ち、すべての国
民を犯罪者扱いする深刻な基本権侵害制度が、法律の根拠もなく施行令の書式規定
により強制される、ありうべからざることが30年間行われてきたのです。

なぜそうなのでしょう。指紋押なつは犯罪者のみに強制できるので、法律に指紋押
なつを強制する規定を置けないからです。

このように反人権的な軍事独裁の「遺産」が、21世紀までに180日を残した今日ま
で続けられてきましたが、これに対する本質的な改革どころか、政府はおよそ420
億ウォンの予算をかけ、何の国民的合意もなくプラスティック住民証を作ると言い
ます。

しかも、今回プラスティック住民票を作るとき採取した指紋は、すべてデジタルに
変換し電算化しようとしています。この指紋情報データーベースは結局、警察等の
公安機関が管理し、国民を統制、監視することに使われるものと憂慮されます。
よって私たちは指紋押なつを拒否しようと思います。私たちは今政府が推し進めて
いる住民登録証更新事業に反対します。指紋押なつ拒否運動は、単に自分の指の主
人が誰なのかを確認するに止まるものでなく、国民が国の主人という宣言運動です。
私たちはこれにより、いかなる不利益を受けようと、憲法に訴える等の様々な方法
で、国民が主人となる社会を開いていくため努力するものです。

多くの方々がこのような運動に賛同してくれることを、心から呼びかけます。 

1999年7月1日  指紋捺印拒否1次宣言者一同
<指紋押なつ拒否1次宣言者>  合計151名   (省略)  


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指紋押なつ拒否2次宣言者宣言文

私たちは去る7月1日にあった社会人士151名の指紋捺印拒否宣言を支持し、指
紋押なつ拒否宣言に賛同しようと思う。

これまで指摘されてきたように、指紋強制押なつは屈辱的で非人間的なものだ。1
7才の幼い年に、10指の指紋を強制により捺さなければならない我々の子供たち
が大きくなり、合理的で健全な民主市民へと成長することは、とうてい期待できな
い。

また、スパイと犯罪者を見つけ出すという名目で国民を束縛しようとした軍事独裁
政権の残滓が、30年過ぎた今まで維持されてきたという事実は、国際的にも恥ずか
しいことと言わねばならない。日本政府が在日韓国人を含めた外国人に指紋捺印を
強要することは間違ったことだと批判しながらも、まさに全国民に10指の指紋を捺
すようにしている我が国自身の問題を解決できないいることに、しのびない恥ずか
しさを感じる。目くそ鼻くそを笑う事実から、去る30年間にわたって、指紋押なつ
のような非人間的な制度に抵抗できなかった我々自身を反省する。

指紋押なつ拒否運動に対し、一部では、犯罪捜査に必要ではないかとの疑問の声が
あげられている。しかし全国民の指紋を集め、犯罪捜査に利用すること自体が、不
法なものだ。全国民の指紋を基に犯罪捜査を行っている現実は、とりもなおさず国
家が全国民を潜在的犯罪者と見ているという決定的な証拠である。更に全国民の指
紋押なつ制度を行っていない他のすべての国では、犯罪捜査をどのようにしている
かという点もあらためて目を向けてみなければならない。いわゆる先進国の場合に
は指紋押なつ制度がないにもかかわらず、我が国の場合よりずっと速く正確に犯人
を逮捕しているという現実がある。かえって全国民の指紋を確保している我が警察
の民生治安の水準こそ、問われるべきではないか。

たとえ百歩譲ったにせよ、犯罪捜査と死体確認での必要性など効率性の論理から指
紋強制押なつが正当化されることにはならない。全国民指紋強制押なつに何ら問題
がないというのなら、いつか登場する遺伝子情報院を設置しようとの主張にも反対
できないようになるのだろう。我々は深刻に憂慮する。より正確で効率的な犯罪捜
査と死体の身元確認に必要だという理由から、全国民の遺伝子情報を一個所に集め
ておく制度を施行しようと主張するのであれば、指紋押なつを認めたときから、遺
伝子情報院の設置に反対する理由は、どこにもなくなるだろう。

我々は指紋押なつ拒否運動がさらに発展し、住民登録制度自体がもっている人権侵
害についての指摘がもっとなされるようになることを望む。住民登録番号の濫用は、
既に大きな社会問題となっており、過度の住民登録情報、住民登録情報の無分別な
使用により国民が被る被害は、きのう今日の事ではないからだ。

我々2次宣言者は、このような理由で指紋押なつを拒否するとともに、政府に対し
指紋押なつ制度を速やかに廃止することを求める。

1999.7.19.  2次宣言者一同

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住民登録と指紋押なつ制度の現状と問題点
                  弁護士 キム・キジュン 

1、問題提起

この間、住民登録制度を直接扱う研究や分析は、ほとんどなかった。去る1996年4
月頃から金泳三政府により推進されてきた電子住民カード制度に対し、多くの市民
社会団体が電子住民カード反対のための共同対策委員会を構成し、反対運動(*1)
を行いながら、住民登録証と登録制度に対する疑問が芽生えてきた。それ以前には
住民登録証と住民登録制度自体について、どのような形式の問題提起もなかったも
のとみえる。しかし当時は電子住民カードを食い止めることが火急の課題だったの
で、電子住民カードの前提である住民登録証と登録制度自体に問題があるという風
に、主張や運動は成されなかった。ただ、運動の主体の間に、電子住民カードを食
い止めるためには、その前提である住民登録証と住民登録制度自体について問題を
提起し、一定の水準の反対運動を同時に繰り広げなければならないとの論議があっ
たが、「内面かされた秩序」と言える住民登録制度について問題的を行ったら争点
が分散することはもちろん、一般的な支持を得るのも難しい、との反対論が優勢で、
実際に反対運動過程で住民登録制度について問題提起はほとんど成されなかった
(*2)。

しかし電子住民カードに問題があるなら、その問題の根は住民登録制度だ。最近日
本で、電子監視のおそれに関する問題を提起しているが、その根も住民登録制度だ。
住民登録制全般についての理解を持たずして、近代と現代国家の特質をすべて持ち、
両者を行き来する韓国の特質をろくに理解できないだろう。筆者は既にこの分野に
関し1999年2月末学術行事で発表したことがある。この発表文は、去る2月の発表を
要約、整理しながら、指紋押なつの部分を追加したものである(*3)。


2、住民登録制度の構成

すべての国民に一定の事項を国家が登録するようにする国民登録制度は、身分登録
制度と住居登録制度に区分できる。身分登録制度は出身、婚姻、離婚、死亡等を登
録することで、民法関係の規律が主要な目的だ。居住登録制度は行政的統制と福祉
受給の円滑を目的とする、行政目的の制度だ。両者は、韓国や日本のように原則的
に互いに分離されている場合もあるし、西ヨーロッパのように混合されている場合
もある。韓国の住民登録制度は住居登録制度の一つだが、単純に「住居」だけの登
録を規律するのでなく、安保目的により導入された住民登録証(*4)と、全国民
に出生と同時に互いに重複しない固有番号である住民登録番号と結合している独特
な制度だ。特に住民登録番号は個人識別番号と呼ばれる制度に含まれるもので、国
家が管理する人的情報が大部分電算化されている現代情報社会で、その重要性が特
徴的に現われている。


3、住民登録

すべての大韓民国国民は戸籍関係の登録外に、住民登録法により出生と同時に、居
住関係と同居者に関する事項を国家に登録しなければならない。住民登録は、個人
に関する記録を総合的に記録、管理する個人別住民登録表と、世帯に関する記録を
通じ管理する世帯別住民登録表で構成されている。個人別住民登録表には名前、性
別、生年月日、世帯主との関係、本籍、住所、転入前の住所、兵役事項等をはじめ
として婚姻の有無、?液型、本籍変更事由、個人別住所移動状況、予備軍教育訓練
事項、職業訓練関連事項、学齢児童がいる場合保護者姓名と就学年度及び卒業年度、
学歴、職業等を記載する。世帯別住民登録表には、世帯に属するすべての者の名前、
性別、生年月日、世帯主との関係、本籍、住所、個人別住民登録番号と住所移動状
況を記載する。住民登録表により管理される個人情報は141項目に達し、この情報
のうち78項目(住民登録番号、名前、?液型、婚姻関係、職業、住所、本籍、学歴、
戸主、世帯主、電話番号、兵役事項、など)は再び、住民登録電算網と呼ばれる地
方自治体と国家が管理するデータベースに収録されている。もちろん国民はこのデ
ータベースの構築で、全国どこでも自分の住民登録謄本を取れる便利を享受してい
るが、この便利さは自分を誰にでも公開している大きな対価(特に善良な(?)国
家に、自分預けている対価)を得たものだ。住民登録電算網がなかったなら、多分
イ・ハンヨンさんは殺されなかっただろう。


4、住民登録番号



住民登録番号は、生年月日、性別、番号発給地域を表示する13桁の数字で成り立っ
ている。行政サービスを受けるときはもちろん、経済活動をするとき、甚だしくは
警察から質問を受けたとき、住民登録番号を示せなければ大変なことになるくらい、
住民登録番号は韓国社会で日常化している。生年月日が住民登録番号に含まれてい
るので、韓国社会で生れた日は決して秘密にできない。またほとんどの場合、その
人の出生地域を推し量ることができ、住民登録番号だけでその人の性別を区別でき
る。特別の場合でなければ、住民登録番号の存在は、直ちにある人の存在とその人
の権利能力が推定される。例えばコンピューター通信に加入するとか、クレジット
カードを作るとき、住民登録番号さえあれば大きな問題はない。結局、住民登録番
号だけ分かれば、特別な場合でない限り、その住民登録番号所有者の身の上に関す
るほとんどの情報を得られることはもちろん、その所有者に成り済ますことも事実
上可能だ。


5、住民登録証と指紋

すべての国民は17才になる年に、国家身分証の発給を受けなければならない。韓
国の住民登録証は発給が強制されており、全国的に統一されている国家身分証なの
で、住民登録証がないことは即ち不純分子と推定され得る根拠となる。よって警察
の住民登録証提示義務に応じる義務はないが、応じなければ大変なことになる。住
民登録証発給通知を受けたものは、発給期間内に直接出向き、発給業務担当公務員
に写真3枚を提出し、本人であることを明らかにした後、その公務員の前で住民登
録証発給申請書と住民登録証用紙に指紋を捺さなければならない。住民登録証発給
申請書には10指の指紋を捺印する欄があり、親指の場合には平面指紋と共に回転指
紋も捺印するようになっている。回転指紋というのは、指紋全部を捺すために、指
を180度回して捺す指紋を称するが、このため担当公務員が対象者の指をつかんで、
指紋用紙の上を回さなければならない。日本ではこの回転指紋方式が外国人に深い
不快感と嫌悪感を与えたとし、1985年7月から平面指紋だけを捺すようにした。住
民登録証に収録した内容に関しては、この間全的に内務長官に委任されていたが、
電子住民カードを導入するという1997年12月の改正法律で初めて、住民登録証に収
録した内容を法律に規定することになった。そして電子住民カード事業を諦めるよ
うにした1999年4月の住民登録法改正法律で、収録情報規定を引き継ぎ、住民登録
証に収録した情報を法律に規定することになった。これを以て指紋捺印に関する事
項が住民登録証に限り法律に規定されることになった。

住民登録証の発給申請時に採取された10指の指紋は、すべて警察庁(鑑識課)に集
中、収集される。警察庁は全国民の指紋を常時検索し、犯罪者の手配に活用する。
ハンギョレ新聞の報道によると、警察は全国民に10桁数の指紋番号を別途に付け管
理しているというが、一体にこの問題をどのように解決すればいいか分からない。


6、外国の制度

全国民が韓国のように番号と身分証で、居住地とその移動状況の登録制という手段
を通じ、国家により統一管理されている国は、未だ探せない。外国の例を見ると、
英国、米国、日本のように国家身分証が全くない国が多く、個人識別番号をおいて
いる国も北欧諸国外には別にない。韓国の制度と最も類似しているドイツと日本を、
簡単に比較してみよう。ドイツは身分法により身分登録を、各州の責任の下住居登
録を、身分証明法により身分証制度をおいている。身分登録は個人別編成方式を取
っているので、個人の出生、婚姻、離婚、死亡、家族関係に関する情報が保護され
る。住居登録は地方政府官長の下その情報を相互交換しないので、個人に対する国
家管理システムとして機能すると見るのは難しい。身分証も強制発給するが、固有
識別番号を付けず、国家が身分証発給事実を他の用途に利用できないことはもちろ
ん、民間部門でも人的事項の自動抽出と自動保存のため身分証の記録情報を使えな
い。言うなれば、ドイツも韓国のように身分登録、住居登録、身分証制度を運用し
ているが、3種類の制度が互いに厳格に分離されており、特に身分証の場合、文字
通り各個人の身分証の役割だけをするようにしているため、身分証の記録情報の他
目的使用を法的に禁止している。日本は身分登録制度とおいているが、身分証と個
人識別番号制度をおかないでいる。住居登録制度は地方自治体固有事務で、国家が
関与する余地がなく、地方自治体相互間に情報を互いに交換もしない。


7、住民登録制度についての検討

外国の制度と区分される韓国の住民登録制度の最も大きな特徴は、3種類の制度が
ほとんど分離されず、相互連動するという点である。住居登録と全国民固有番号制
の導入を強く主張している英国の統計学者 Philip Redferm が想定した最も理想的
な登録制度は、住所の更新体系と中央登録部、及びこれを連結する個人識別番号を
挙げている。この要素を満たす国はスウェーデン、ノルウェーの北欧諸国の制度だ
が、韓国の場合Philip Redfermが主張する3種類の要素をすべて取り揃えている他
に、各制度が互いに連結されていて、個人識別番号が収録されている国家身分証制
度をおいている。そして住民登録制度は再び、身分登録制度である戸籍制度とも、
個人識別番号を通じ互いに連結されているので、国民登録制度の面から見ると最も
完璧な形態のものと言える。

つまり韓国の住民登録制度は、韓国社会を一つの単一な有機的組織に束ね上げる基
本機能だ。この点で家父長的権威主義と不平等の根は、戸主制度と?統主義と言う
ことができ、国家を全知全能に作り、これにより国民を服従させる国家情報収集体
系の根は、住民登録制度だ。最近「市民権力」と言って、マスコミが新たな権力が
登場したと大袈裟に呼ぶが、未だ韓国の国家部分は、他のどの部分より考えられな
いほどに集中され強力だ。しかし住民登録制度は、このような権力集中の基板施設
として機能する。結局、住民登録制度をそのまま維持する状態では、国家から自由
な個人、ひいては市民社会は、存在できないと見ることができる。


8、日本の外国人指紋押なつ制度(*5)と韓国の指紋押なつ制度

ア、周知の通り、日本は1955年から外国人登録法により在日韓国人を含めた外国人
(1年以上滞在する目的の16才以上の外国人)に登録義務を負わせ、登録証を交付
するとき指紋(左手人差指)を押なつするようにしている。この指紋は、登録証
(本人所持)、登録部(登録庁保管)、指紋原紙(法務省保管)に捺印される。前
述のように、指紋を正確に捺すことは簡単なことでなく、指の力を抜いて自然に回
転させなければならないので、普通、職員が対象者の指をつかんで、指を180度程
回しながら指紋を採取する。外国人指紋押なつ制度に対し1980年代初めより、在日
韓国人を中心とする個別的な拒否がなされたが、本格的な運動は1983年に始まり、
1983年11月東京弁護士会が参加した指紋押なつ拒否訴訟全国連絡協議会が組織され、
1984、85年に最高潮に達し、85年末に日本人を含め180万人が指紋押なつ撤廃に署
名した。指紋押なつ廃止の主張に対し日本政府は「外国人は名前、生年月日等の身
分事項が日本国民ほど明確でなく、一般的に言えば日本で家族が少ないとか密着度
が低いため、外国人を特定し、その同一性を確認することは容易でないから、その
確認のため確実な手段が必要」と主張した。日本の裁判所も、指紋押なつ制度が外
国人の不正登録を防止するのに必要な制度で、原則的に犯罪捜査には利用されない
ようになっているので、合理的な制度と判断した。指紋押なつ拒否運動側の主張は、
この制度は外国人を犯罪予備者と見ることで、憲法上身体検査を強制されないとい
う権利(身体の自由)、自らに関する情報を自らが決定できる権利(プライバシー
の権利)、外国人と内国人を差別し平等権を侵害するものだと主張した。特に指紋
押なつは、結局犯罪捜査目的に利用されるものだとの拒否運動側の主張に対し、日
本政府は、何回かにわたり決して犯罪捜査目的に利用しないと強調した。韓国政府
も何回かにわたり日本政府に対し、指紋押なつ制度の廃止を主張したが、日本政府
は全国民を対象に10指の指紋を取っている韓国の現実を主張しもした。指紋押なつ
拒否運動は、民団はもちろん朝鮮総連と日本内の学者、弁護士等が広範囲に結合し
た大規模な運動だったが、このため東京大学の一教授は「政治色に関係なく、ただ
原初的権利、純粋な人間的念願の具現が高く叫ばれた人間回復ないし人権回復の運
動だった」と回顧している(*6)。紆余曲折を経て、最近日本は外国人指紋押な
つ制度を全面廃止し、外国人登録証の携帯義務を負わせた。

イ、外国人指紋押なつはどんな用途に用いられるのかについて指紋押なつ反対者た
ちの指紋が警察目的に使用されていることを決して疑わなかったし、警察が押なつ
された外国人の指紋を使用したという例もかなりある。しかし少なくとも日本政府
は「外国人の居住関係と身分関係を明確にするため」採取した指紋情報を、決して
警察目的には使用できないし、使おうともしないと主張する程度の良心は持ってい
る。しかし韓国の場合、「住民の居住関係を把握するため」収集する必要すらない
指紋を、それも10指の指紋を採取するのみならず、そのように採取した指紋を警察
が管理しながら、警察目的に使用することを当然のように考えている。指紋押なつ
を拒否しようとの主張に対し、効率的な犯罪捜査に必要だとの反論を公開で提起す
る程度だから、「指紋押なつは国民を潜在的犯罪者と見るものだ」と叫ぶことに、
何の意味があるかとの考えも浮かぶ。

(*1)電子住民カード反対運動の経過と成果について詳しい事項は、金基中「電
   子住民カード反対運動の成果と情報支配社会での役割」1997年度人権報告書
   (第12集)弁護士協会を参照

(*2)しかし1997.6.16.に開いた弁護士協会主催の「統合電子住民カード、何が
   問題か」という討論会で住民登録制度について憲法的側面の分析が示されは
   した。これについては金基中「韓国の住民管理制度の批判的分析」弁護士協
   会「人権と正義」 1997年7月号参照

(*3)詳しいことは金基中「国家の国民管理大慶と人権ー戸籍と住民登録制度を
   中心に」世界人権宣言50周年記念学術行事ー韓国人権の現況と課題、発表文
   参照。

(*4)住民登録証は1968.5.29.住民登録法第1次改正時に最初に導入されたが、
   強制的なものではなかった。1970.1.1第2次改正時「治安上必要な特別な場
   合に住民登録証を提示するようにすることで、スパイや不純分子を容易に識
   別、探し出し、反共態勢を強化するため」強制発給を始めた。

(*5)詳しいことは以下の文を参照。法務部「在日韓国人の指紋捺印制度」法務
   資料第2集、1985;最新の「日本、外国人登録法と国籍条項」ソウル大法学
   研、
   1993.11.;パク・ビュンユン「指紋廃止運動と在日韓国人の将来」海外同胞
   1985.3.;内野正幸、「指紋捺印制度についての日本国憲法判断」僑胞政策
        資料 1985.3.等

(*6)特別対談「指紋捺印制は廃止されねばならない」新東亜1986年10月号


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身体の権利を探す文化宣言
 ─野蛮な住民登録証指紋押なつに反対して
              若い批評家 コ・ギルソブ(PP640@cholian.net)

1。

今日、人々は自分の身体について多くの関心を持つ。身体は「存在の家」だからだ。
しかし私たちの身体は、資本主義ならびに近代的規律社会で、余りにも多く酷使さ
れている。賃金奴隷の労働、極度に汚染された環境、いつ遭うか分からない各種の
事故と暴力、性の商品化、社会体制と権力への懐き、人種主義的偏見、身体的感性
の抑圧、等々、すべて言い尽くせない。外部の困難がそのように強要もするし、私
たち自らがその罠にはまって、そのように作ってもいる。
人々は自分の身体的生態について多くの関心を持つ。身体は「生命の家」だからだ。
身体の生態的循環は、快適に生きてゆくようにする生命の絶対的条件だ。しかし私
たちの身体は、生態的循環が急速度で破壊されてきた危機に置かれている。食卓で
は農薬のしみた野菜を食べねばならず、病院では医者の権威に服従し体を委ねなけ
ればならず、都心では大気汚染と硬直した空間が息の根を締め付ける。自然の生態
が破壊され、社会の生態が歪められたその直中で、私たちの身体の生命活動が苦痛
を受けている。

人々は自分の身体的能力について多くの関心を持つ。身体は「生成の家」だからだ。
しかし私たちの身体は自らを生成することより、他者の権力により決定され、また
そのことを自然に受け入れもする。私たちの身体が長い時間のあいだ国家、資本の
論理、家父長制、性(sexuality)、官僚主義、人種主義の権力、等により植民化
されながら、自ら生成する困難を放棄することに慣れてきている。甚だしくは合理
主義などの美名の下、その権力の横暴を正しいと信じる。

人々は自分の身体イメージについて多くの関心を持つ。身体は「欲望の家」だから
だ。欲望は生成の力と共に、身体の自己組織化を導く。しかし私たちの欲望は、体
系的に歪められたり、奪取に遭ってきた。身体が商品化されながら、身体の自己組
織的能力が資本の欲望に包摂され、それにより自らの原初的欲望も抹消されている。
のみならず、国家権力の欲望は個々人の身体性を徹底して管理、統制、監視、処罰
する態勢を作り上げてきた。私たちの国の住民登録制度は、そのことの最も近代的
な表示のひとつだ。また私たち自身も、一人の欲望が他人の欲望を抑圧したり搾取
して、肥大化し権力化することを成功のものさしにする程だ。

人々は自分の身体言語について多くの関心を持つ。身体は「表現の家」だからだ。
各自の身体は銘々固有な文体で、独特な表現を好み疎通する、個性的な言語だ。そ
れは自由で多様に成り立つよう欲する。ゆえに背が高かろうが小さかろうが、顔が
きれいだろうがきれいでなかろうか、美しく生まれようが「醜く」生まれようが、
「障害者」だろうが障害がなかろうか、各自の身体には各自の言語と人格が存在す
る。高そうな服を着ようがみすぼらしい服を着ようが、「教養ある言葉」を話そう
が「あさはかな」言葉を話そうが、金がありそうに見えようが無さそうに見えよう
が、優れていようが愚かだろうが、各自の身体には各自の文化と生が存在する。そ
してその表現された存在には、社会的ー個人的ひだが刻まれている。しかしわたし
たちは、ある特定の身体的言語と表現のイメージを人種主義的で、虚飾の偏見で、
差別し、蔑視し、軽視し、いじめる態度に飼いならされている。また私たちの身体
は、自由に表現され、自由に動けない。未だ権威主義に硬直し、制度化された枠に
遮られている。

人々は自分の身体的使用について多くの関心を持つ。身体は「意味の家」だからだ。
身体は単に存在することでなく、生成し欲望するある意味の生産者として生き働く。
そのようにして私たちの身体は、各自もしくは集団の主体的意味化と関連した正体
性(identity)を形成する。自己正体性の認識は特定の関係からの自我の意味を再
発見し、能動的困難を生成するようになる。そして抑圧のイデオロギーとそれに対
する解放の条件を再発見し、新たに実践するよう手助けする。しかし私たちは大抵、
身体を身体それ自体と認識するのみで、意味の正体性が接続し衝動する場所と、認
識できないでいる。私たちの身体は自由に見え、自然状態そのままのように見える
が、実際には社会的、政治的、経済的、文化的、権力的、イデオロギー的に規定さ
れ、配置される。

人々は自分の身体の固有な形質について多くの関心を持つ。身体は「情報の家」だ
からだ。生年月日、性別、?液型、人相、手相、指紋、IQ EQ、バイオリズム、遺
伝子、皮膚の色、視力、外貌、身長、筆跡、話し振りなどで、自らの運命や適性、
性格、イメージ、固有性、差異性などを、面白く、もしくは真剣に問うてみる。こ
のような身体の情報は、生物的特性とも言え、文化環境により特異化したものとも
言いながら、個人の正体性を構成するのに作用する。しかし私たちの身体情報が国
家権力により情報化され、管理、統制、監視されたり、資本により商品化されてい
ることにも、私たちはほとんど無感覚だ。

たとえば、1968年から大韓民国の国民全体に対し、一人に一つの番号を原則に、徹
底して固有番号を付けられている住民登録番号は、情報化された第2の身体の役割
をしながら、管理、統制、監視の権力装置として機能してきている。

人々は自分の身体が社会的に形成されるという事実を忘却してきた。身体は、体躯
それ自体だけではない。身体が表現したり、接続するすべてのこと、たとえば身体
の独特なスタイルや、身体が経由する空間も、その身体の部分だ。それなのに生成
と欲望の流れにより、終わることなく身体を変化させたり、拡張する。よって能動
的身体は。たとえば自然を搾取の手段とみなしたり、技術文明から阻害されるより、
それらとの生態的過程で心の対話を終わることなく共にする。そして身体は、ただ
天性とか個人的なことだけでなく、社会−文化的に形成されるものだ。身体は社会、
社会的政治、他の人たちとの関係の中で、自分の身体性を持つ。身体は「関係の家」
だ。それなのに私たちは身体を、ファシズム的付属品や、個人主義的生存競争の武
器として使うよう慣らされてきた。人々が住民登録番号や指紋捺印を、国家権力の
陰謀的政治と非難するより、人工[*人口?八木]管理と行政の便宜および犯罪予
防、そして資本主義システムの合理的道具と承認することも、そのようなイデオロ
ギー的しつけの結果と無関係でない。



2。

身体は社会的、文化的、政治的、経済的、権力的、知識的、イデオロギー的衝動の
場所だ。私たちの身体は、国家権力と資本の論理の二つの契機で呼び出される。一
つは支配イデオロギーによるもので、もう一つは固有番号(住民登録番号等)によ
るものだ。前者は「国民」という名で、後者は「人口」という名で。国民の範疇と
人口の概念は、近代的支配体制の論理だ。それにより、人々は国家機構に登録、管
理され、しつけを受けながら監視、統制、処罰の対象に転落してきた。

私たちの国の住民登録法、住民登録制度、住民登録番号、住民登録証は、支配体制
の政治と権力が不純に介入してきた陰謀的装置だ。その明白な証拠として、私たち
は出生申告時、洞・面事務所の行政機構に住民登録するのみだが、意外にも当然だ
と考えてしまう私たちの無知をあとにして、そのすべての情報が警察機構や情報機
構に、ことごとく電算化されているということだ。住民登録は住民登録法を根拠に
行政機構に情報化されるが、住民たちの同意も無く警察機構や情報機構に堂々と情
報化されていることは、何の法に拠るのか分からない。不法と考えられる。さらに
驚愕すべきことは、警察機構に入力された自分の情報を自らが照会することを、
「保安」という名で禁止されていることだ。住民登録法は1960年代に制定されたも
のだが、その系譜を追跡してみると、日帝時代の寄留法を作り直したもので、精算
しなければならない日帝の残滓だ。

最近政府が住民登録証をプラスティックに更新することは、市民たちの反対に会い
無くなった「電子住民カード」の隠蔽された形態であるとともに、いつでも「電子
住民カード」に再更新できる装置として認識されている。ここで特に問題となるこ
とは、指紋押なつだ。住民登録証の指紋押なつは、今回新しく追加されたものでな
く、元々あったものだ。だから別に問題とならないように見える。しかし問題は、
今まで問題でなかったから問題とはならないという認識と共に、問題と見做さず当
然のことと馴れ合ってきたことにある。住民登録法が制定され、住民登録番号とい
うものが初めて付けられた1960年代に、官僚主義に押さえつけられ何の抵抗もしな
かったように。今まで私たちの身体の固有模様である数千万個の指紋が、国家権力
に人質に取られてきた。これは明白な身体の権利に対する侵害とともに、人権の侵
害だ。これは科学技術の人間的使用を辱める、野蛮な行為だ。



3。

指紋押なつに反対することは、どのような権力機構にも捕らわれない私たちの身体
の権利を、再発見し、正当に主張することだ。指紋押なつは、国家権力に私たちの
自尊心と自立性を奪われるものだ。その行為は、大変不快なものだ。指紋が監視社
会の政治的情報になるという点からだけでなく、指紋は身体の自己組織の原初性を
固有の模様で保有するからだ。指紋押なつに反対することは、個人主義の論理では
ない。指紋押なつを強要することは、むしろファシズムの痕跡であることを見せて
いるものだ。

身体は、存在─生命─生成─欲望─表現─意味─情報─関係…の家だ。これは社会
的脈絡から定義されながら、個人的自立性の根拠ともなる。よって身体は、社会的
共生体として民主主義と公共性の原理を重視する必要がありながらも、個人主体の
構成体として身体的権利が当然擁護されねばならない。これは社会的監視体制を崩
壊させ、妨害の新たな条件を作るための身体的逆機能化の前提とならねばならない。
ゆえに指紋押なつに反対することは、抵抗の意味を超え、個々人の身体の権利を再
発見し、その身体的逆機能化について再思考することを、問題提起する意味を持つ。
よって単純に指紋押なつの問題だけでなく、身体性の危機及び身体の権利をめぐる、
あらゆる論議に拡大されることを期待する。

私は住民登録証の指紋押なつに反対する。これを私は、国家権力の野蛮な行為への
抵抗であるとともに、身体的権利を求めようとする文化宣言であることを明らかに
する。


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私は指紋押なつを拒否する! ─指紋押なつ拒否事例─



● 銭湯に行ってきたとき起こった事(大学生)

三ヶ月前、銭湯に行ったらパトカーと出会った。

住民登録証を見せろという。トレーニングウエアを着た私に…

なぜ自分の名前を明かさないのかと聞くと、だから、制服を着ているのだと言う。
それで十分だと言う。ふざけるな!!!そんなものは南大門に行けば簡単に買える
と言ってやった。しぶしぶ自分の名前を告げる。なんだかんだしながらも、学生証
を見せた。少し怒ったようだ。

ところでこいつらが手を出してみろと言う。そして私の手をつかまえた。

なんなんだ?まさか、ホモ[ママ]
…!

だが無線機を取り出し、ごちゃごちゃ騒ぎながら、住民登録番号、親指、人差し指、
そして数字を次々と告げている。

無線先から答えがあったようで、行ってもいいと言われた。

うわっ!指紋の模様が個人毎、番号で保存されていたなんて!

その日私はショックだった。そして韓国の警察は抜けているという事実も分かった。

無断不法検問。国民すべての住民登録番号、データベース化されている指紋模様─
コレラを以てしても犯罪検挙率99%を達成できないというのは、とんでもないこと
だ。

おっ、こんな話ではなかったのに…私は指紋押なつをしないんだ。

10本の指に変なインクなど付けないのだ。

もしや、指紋をなくす機械はないのか。その機械を対策委員会議が購入して、すべ
ての国民が指紋を無くしたら…!



●【経験】ILOで、洞事務所で(民主労組所属組合員)

一昨年ILOに教育出張に言った[*ママー八木]時の話。

約15カ国ほど(アフリカ、ヨーロッパ、アジア等)の各国の参加者たちがワイワイ、
ガヤガヤにぎやかにやっていたところ、一人の人が尋ねた。

ー民主労組でその仕事一人でやっているんだって?

=うん。

ーうわ、ほんと?君いくつ?

=27才(数え年で当時29才だった)

ーとんでもない。若すぎる。

 (そう言ったハンガリー労総の書記長は49才だった)

そこで私は本当に、特に考えも無く自分の旅券を出して見せた。

=何を言うんです、さあ見て。69年生まれじゃない。(住民登録番号を示しながら
…)

ーこれ何?この番号が君かい?(おっ、なんか変な感じ)

=うん、この番号がぼくだよ。この前に書いてあるのが、ぼくが生れた年度。

ーこの番号が君だって?君、この番号覚えてるの?

そう言いながら旅券の番号を隠し私を見て、諳んじろと言う。

=うん、6908…韓国人はみんな覚えるよ。

(住民登録番号を英語で言ったところそれでもっと狼狽する)

ー君たちほんとに、全員に番号が付けられているってことかい?じゃ、君を呼ぶと
きこの番号を呼ぶこともあるの?

=うん。そうゆう時もある。この番号がぼくを意味するから。

ーうわあ、君(たち)は人間じゃなくて、デジタルだな!(フランスの先生)

皆、そうだそうだと言いながらひどく笑い続けた。恥ずかしくて死ぬかと思った。

=あなた方、こんな番号ないの?

ー旅券番号があるだけだろ…人に番号は付けないよ。

=じゃ、旅券の再発行を受けたら、その番号も変わるのかい?

ーうん。

=そっかー…

あとで、その席がお開きとなり…南アの代表がこっそりと来て

ー実はおれの国にもその番号がある。

そう言って旅券から自分の住民登録番号を示しながらした説明は…

以前、アパルトヘイトの時には前の数字に1、2、3などがついていて白人、黒人、
有色人等で数字が分かれていたと話してくれた。多分、私たちの後ろの数字1、2
で男女の区別をするような概念のようだ。韓国では男女、年齢、生年月日が重要な
国で、かの国では人種が重要なのでそのような分類をしたのだと推測した。

そうしたところ、人種差別政策が無くなった後、ただの一連番号に変えられたと言
う。

そしてハンガリーから来た代表は

ー我が国でも国民にそうゆう番号を国家がつけた、そんな話をいつか聞いた事があ
る。

だが君のように、そうゆう風に書かれてなくて、私もそんな話を聞いただけで、ほ
んとかどうか分からない。

そこで指紋押なつの話までは出せなかった。





● バスが行った後の遅い反省…(科学技術者)

これは恥ずかしいです。実は私、住民登録更新をしたんです。

何でも国が指図することはしないほうですが、今回は物に憑かれたみたいです。

私の事例を話せば、休みの土曜日のことでした。することも無くごろごろしていて、
友達の家に電話したところ、洞事務所に住民登録の更新をしに行ったとの事。

そうだ私もいかなくちゃとの気持ちで洞事務所に行ったら、かなりたくさんの人が
いましたよ。

その渦中に、速くしようと走って列に立つ愚まで犯しました。

当然、何の準備もせずに行ったので(事実ずっと前に住民登録証も失くして3年た
つのに申告しませんでした)、指紋捺しましょうというのにも、ただ従いました。
左右の親指を捺しましたよ(10指全部捺すことはしませんでした。それは17才の時
しましたから)。

他の人は準備してきた写真を提出してスキャンするのに、私はただ行ったので写真
まで撮ってくれるとのこと。そこで写真撮ろうと座ったところ、その時から屈辱感
に襲われたんですよ。さながら前に番号板さげて撮るみたいに。そして家に帰った
んですが、自分がこれほど情けないことはありませんでした。

奴隷登録した気分でした。

自国民に指紋押なつを強要しながら、在日同胞の指紋押なつに反対する名分がない
から、そのように長いこと日本の仕打ちに沈黙してきたのかと思いました。

「目屎を付けた者は最小限鼻くそを付けた者を笑わない」程度の倫理意識が、我が
政府の水準だと言ったらあんまりですかね。それでも目屎鼻くそを笑うより、少し
偽善的と喜ばなければならないのでしょうか。

バスが行った後、遅れて反省します。

既に登録した人はどうしたらいいのでしょうか…

(凄切な絶叫)



● 住民登録証を作るのが嫌なら、どうすればいいの?(16才、高校性)

私はもう少しで(約6ヶ月後)満17才になり、住民登録証を作らなければならない
立場にいる高校性です。指紋押なつ拒否運動は、国民の当然の権利を求める、正当
な運動であると考えています。しかし問題なのは、この運動を知らない人がまだ多
いことです。私の周囲のほとんどの人たちは、指紋押なつの問題点についてそれほ
ど深刻に考えてはいないようです。もっとひどいのは、指紋押なつは「当然」しな
ければならないと考える人も少なくないようなのです。多くの人たちがこの問題の
深刻性を分かるように、広報活動を活発にしなければならないと思います。

何より問題なのは、満17才になっても住民登録証を正当な(基準があいまいです)
理由も無く作らなければ10万ウォンの過怠料を収めなければならない、ということ
です。私は今の立場にとても困っています。住民登録証を作りたくないのですが
(国家に管理され、統制を受けることが嫌です。指紋押なつすることも気分が悪い。
)作らなければならないという状況です。何か解決策がないのでしょうか?

解決策がないのなら、市民団体を通じ憲法訴訟をしてみるのはどうでしょうか。10
万ウォンの過怠料を収めなければならないとの条項と、住民登録証を作る義務があ
るとの条項は、パク・チョンヒ独裁政権時代に作った条項で、基本権侵害の素地が
あるように思います。市民団体を通じ憲法訴訟をやってみるのはどうでしょうか。
勝てるように[*ママ]気がするのですが…。

解決策について(解決策がなくても)お答えいただければありがたいです。

─住民登録証作るのが嫌な高校性


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指紋押なつ拒否ホームページ http://fprint.jinbo.net




指紋押なつ制度そこが知りたい

─指紋押なつ制度10問10答─
            


A1:1968年は1.12.武装共匪浸透事件で慌ただしい年でした。住民登録証はこの混
乱の渦中に碌な検討もなく、当時与党だった共和党の単独国会で住民登録法改正案
を議決したことで導入されました。繰り返すと、指紋押捺制度はパク・チョンヒ軍
事政権当時、スパイと犯罪者を見つけ出すとの美名の下に導入され、現在まで維持
されている制度だといえます。




A2:[略]


A3:[略]


A4:[略]


A5:最近改正された住民登録法に、住民登録収録項目として「指紋」を収録する
という表現が追加されました。よって去る30年間、指紋捺印制度は何の法律的根拠
もなく運営されてきたといえます。そこで、電子住民カードが議論となり、指紋と
住民登録番号などが問題となるや、住民登録法に挿入させたものと見えます。



A6:米国やカナダなど一部の国家では、住民登録自体を行っていない国がありま
すが、ほとんどの国で住民の居住把握のために住民登録制度を実施しています。し
かし韓国の住民登録制度とは相当な違いがあります。

まず、韓国の住民登録制度は強制登録ですが、外国の場合は選択できます。二番目
に、韓国は全国的な規模で施行し、すべての個人情報を中央政府に統合管理します
が、外国の場合、地方自治体別に住民登録を行っています。三番目に、住民登録時
に求める個人情報の量に、絶対的な違いがあります。ほとんどの国で住所と氏名等、
いくつかの簡単な事項だけを記入しますが、韓国の場合、婚姻の有無、?液型、本
籍変更事由、住所移動事由、予備軍教育訓練事項、学力、学科、職業等、141の項
目に達しています。最後に、住民登録番号の場合、韓国は全国民固有番号制度を行
っており、生年月日、性別、出身地等、個人の核心的な情報で構成された住民登録
番号体系を持っていますが、ほとんどの国家では、地方自治体で、住民登録を受け
た一連番号の順で作成されているだけです。




A7:政府が電子指紋を採取しているのは、指紋自動認識システムを導入し、より
高度化した住民統制を実施するための目的と思われます。たまに映画で見るように、
デジタルで採取された指紋情報を入力しておいた状態で、指紋認識機に指を当てる
と扉が自動的に開くのが、まさに自動指紋認識システムです。指紋は個人毎の特徴
がすべて違うので、虹彩(目の黒い部分)、歯の構造とともに人証システム(人を
確認するシステム)として技術開発がなされ、実際に使用されています。

このように電子指紋を採取しておけば、指紋認識機を通じ、指を当てることさえす
れば、住民登録情報はもちろん、すべての個人情報が現れるようになります。ひと
つの端的な例をあげると、現在は不法な職務質問を受けるとき、住民登録証か住民
登録番号を伝えなければなりませんが、指紋がデジタルになれば、指紋鑑識機に指
を当てるとすべてが指紋認識機を通じて全部現れるようになります。このため今回、
住民登録法改正で「住民登録証常時所持義務」(いつも持って歩かなければならな
い義務条項)が削除されました。住民登録証の提示要求をする必要がなく、指紋認
識機に手を持って当てれば済みますから。

よって今回の電子指紋の採取は、指紋自動認識システムを通じ、国民に対する監視
と統制を一層強化させるとの意図で成されていると見なければならないでしょう。





A8:事実です。実際に国内の警察庁では、照会目的で特殊前科者に限って指紋自
動認識システムを運用しており、このシステムは右親指、即ち、右の親指の特徴点
を抽出し、指紋を認識しています。

ところで、今回の全国民を対象にした電子指紋採取が、まさに右親指だけ採取して
います。このように見ると、今回成される電子指紋採取は、特殊前科者を対象に行
ったことを、全国民を対象に拡大実施するとの政府の意図が、一層明らかになった
といえます。




A9:電子住民カードの核心は、まさに電子住民カード収録情報の統合と中央集中
的な発給システムしですが[*ママ]、今回の新しい住民証発給も、中央政府が資
料を統合管理し、造幣公社で一貫して製造しています。また、電子住民カード発給
のため、あらかじめ購入しておいた電子住民カード原版とカード製造機、主電算機
等を、今回の住民登録証発給にそのまま使っています。違いがあるとすれば、ICチ
ップ(電子チップ)のみを除いているだけで、すべての装備は電子住民カード施行
計画に現れている計画そのものです。

何よりも最も重要なことは、ICチップ(電子チップ)の代わりに電子指紋が使われ
ている事実です。電子指紋採取で指紋についてのデーターベースが構築され、電子
指紋が広範囲に使われるとすれば、建物の出入りの時も指紋鑑識機に手を当て入ら
ねばならず、もし金融網とか他の情報網と連結されれば、電子住民カードと同じに
なってしまいます。指紋がまさにキャッシュカードであると共に、クレジットカー
ドになるのであり、住民登録証になるのです。

つまり新たなプラスチック住民証は、住民証自体の収録内容が少し縮小されただけ
で、電子住民カードとほとんど違わないという事実です。




A10:まず、指定された日に洞事務所に行かないとか、洞事務所に行って指紋押な
つを拒否すればよいのです。指紋押なつ拒否は、公に宣伝すれば、効果が一層大き
くなるでしょう。よって下記の方法の中から一つ選んで、指紋押なつ拒否を公開宣
言して下さい。

また、やはり行政処罰があるか憂慮される方が多いので、住民登録法第21条の3第2
項は、満17才になった者が通知を受けても住民登録証発給申請をしなければ、10万
ウォン以下の過怠料に処すと規定しています。よって17才になり新規発給を受ける
人でなければ、住民登録一斉更新に応じなくても過怠料を収めません。

上記の法律の規定にも関わらず過怠料を付加したら、過怠料追加対象者をすべて集
めて、「無料で」行政訴訟並びに憲法訴訟を提起する予定です。



                  (以下略)

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