(1999年1月16日から)

  わたしの、「研究ノート」に のせた 『て形』について、「つぶやき会議室」に 韓国の世宗大学で おしえていらっしゃる morishinさんから 投稿をいただきました。これは、それへの おこたえです。morishinさんの ご投稿については、「つぶやき会議室」のほうを ごらんください。

  以下は、「つぶやき会議室」での わたしの コメントの投稿と 同文です。  (1998.9.5)


て形の変形規則について

 morishinさん いわく、

  この まとめかたの前提に、子音おわりの語幹をたてるという かんがえが あるわけですよね。

  うえの表では、いわゆる五段動詞の規則(「いく−行く」、「とう−問う」 などの例外をのぞく)が のべられているのですが、そのまえに、いわゆる一段動詞は母音おわりの語幹をもっていて、これについては、

と いう規則があるということです。そして、s,k,g,t,r,w,n,m,bで おわる語幹のばあいには、iをつけて語基をつくるのに対して、いわゆる一段動詞では、語幹がそのまま語基になると かんがえるのが 一般的だろうと おもいます。

  ところが、もし、この語幹というものを、終止(辞書)形からuをとることによって えられる ものだと 定義したら、どうなるでしょうか。

ということになります。なんだか、韓国語の “リウル(R)語幹の脱落”を おもいだしませんか?

  さらに、語基という かんがえかたを おもいきって、すてて、語幹に「te」を つけるのを 原則にしたらどうでしょうか。

ちょっと複雑になりましたが、[i挿入][k脱落][r脱落][後方同化][鼻音化融合][母音融合]の 7種類の変形規則で、いままで「例外」とされていたものまで 処理できるのですから、わるくはないと おもいます。でも、gのところの、“《後方有声化》-[k]”という処理は、くるしいものが あるような……。

  このように かいてみたのは、[r脱落]という 概念を もちこむことで、いわゆる「サ変」「カ変」動詞を「一段動詞」と おなじ規則のなかに くみこめないかという ことと、「ない形」の しくみを かんがえるときに、否定の助動詞を「-anai」という かたちで 統一してかんがえ、語幹に「-anai」が つき、それと[r脱落]と音韻変化の法則だけで 記述できるのではないかと いう 気がするからです。

  ちょっと やってみます。

(12)番の母音融合と(13)番の母音融合は矛盾しているようにみえますが、「くる」のときの「u」と「する」のときの「u」は、音声としてはちがうものなので、「す」の発音につかわれる ナカジタ(中舌)化したタカボイン(高母音)の「u」と「a」が融合して「i」になると いうのは、そんなにヘンな説明ではないと おもいます。融合したあとにくる「n」の シタ(舌)の位置にも 影響をうけるわけですし。

  morishinさんの投稿をいただいてから、触発されたことと、いままで 漠然とかんがえていたことを かいてみました。まだ、おもいつきみたいなものですけど、意見を いただけると さいわいです。

1998.8.29


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