日記

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2008年6月2日(月) ある少年の ものがたり

 父親から はげしい暴力をふるわれ,それを苦にした母親が首つり自殺。その第一発見者となった少年はトラウマと,暴力による外傷から精神の発達に障がいをかかえてしまう。のちの鑑定では4〜5歳程度の感情しかないという その少年は,18歳を数週間こえたときに,殺人事件をおこしてしまう。

…と,このように少年のがわから事実をえがくだけでも 光市の事件は ぜんぜん ちがってみえる。それが,判決報道や指揮者のコメントでは無視される。あるいは,よくて「幼児期に虐待されたという事情があるにしても…」の ひとことで 一応,考慮されたのだということになってしまう。

しかし,なにが考慮されたのだろう。
「ビデオニュース・ドット・コム」↓
http://www.videonews.com/on-demand/371380/001318.php
をみて,わたしも そう おもった。

2008年6月13日(金) ある成人の ものがたり

 こんどは成人の ものがたり。
 前回の ものがたりの「少年」が事件をおこしたときの年齢差は7歳ある。秋葉原で無差別殺人をおこした。
 
 ひとびとは,「安心」するために,犯人が いかに異常かをならべたてる。しかし,100人の人間が100人とも みんな「正常」だなんてことは,それこそ異常ではないか。そんなことは ありえないし,ふつうでもない。だから,確率論的に当然のごとく極端な「異常」を生じさせる背景となる さほど極端でない ありふれた「異常」に注目するべきではないか。
 
 犯人と おなじような境遇で自殺に おいこまれる人が いまの日本に どれだけ 多いか。ちょっと しらべれば,それが それこそ異常な数であることは すぐ わかる。自殺者が1万人いるなかで1人の他殺者が でても,不思議はない。いや,その他殺者も ひろい意味での自殺者に ほかならない。

2008年6月16日(月) おかしい

 麻薬密輸グループから解放された男性が,「ありがとうございました」と いうのは ふさわしい ふるまいだろう。「事件のことは自分からは話せない」というのも,いたしかたないかもしれない。政府関係者が「犯行グループの要求にも一切応じなかった」と わざわざ発表するのも,そんなものなのかとも おもう。いかにも自国民の生命を大切にかんがえていないと公言しているようではあるが,それも いまに はじまったことではないし。また,そのように言うことのほうが,のちのちの同様の事件をすくなくするためにも役だつという論法にも一理ある。

 だが,それでいながら,やっと解放された男性が「申しわけありませんでした」と あやまるのだけは理解できない。

 なぜ,その男性が あやまらなければならないのか。だれに あやまらなければならないのか。邦人保護は在外公館の公務なのだし,犯人の要求に屈したりはしなかったというのだから さぞかし「公務」以上のことは しなかったということなのだろう。ましてや,めだちたがりの外務副大臣がスタッフを連れて3度イランに行った費用が どうして災難にあった人間の負担になるのだろう。

 「自己責任」をいうのであれば,本人から たのまれないのに外務副大臣が いくのは おかしい。「邦人保護」をかかげて いくのであれば,あとから「自己責任」を とうのは おかしい。

 
 「捕虜になるくらいなら死ね」という規律が復活したのかと おもう。しかし,軍人ではないのだ。この くには民間人にまで そんなことを いうように なったのか。そんなのは ぜんぜんフツーの くにではない。

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