日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [管理]

2007年7月10日(火) えっ,これが首相のいうことか?

 わたしは この欄で すきかってなことをかいているけれども,本来,政治のことについて くわしいわけではない。とりたてて情報通でもない。どちらかというと,世間のことには うといほうだ。

 このまえも,安倍首相がテレビで「月800円で辞任要求するのか」と いって,赤城氏を擁護したと報道されたが,なんのことだか さっぱり わからなかった。

 そのうちリンクぎれするだろうが,代表的な報道をはりつけておく。

http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/CO2007070801000192.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070709-00000017-sph-soci

この発言じたいはブログなどで さかんに とりあげられているようだが,安倍氏が逆ギレしたということが強調される一方,この発言の妥当性について もとの資料と つきあわせて検証している記事が すくない。

 そこで,わたしは あれこれ記事を検索しなければならなくなった。ネットの新聞記事をよんでも,そもそもの赤城農水相の事務所費問題を告発したメディアが どこなのかが かいていない。やっと それらしきものをみつけることができたのが『週刊現代Online』だった。そこには,告発の もとになるべき事務所費の金額が資料として のっている。

「月800円」というのが該当すると おもわれる「赤城徳彦後援会」について,資料は こう かいている。

http://www.nifty.com/wgendai/ (有料コンテンツ)表の一部のみ引用

 茨城県筑西市赤浜
 人件費     2003年 108万2000円 2004年 50万9645円 2005年 63万5212円
 光熱水費    2003年 92万6819円 2004年 11万9500円 2005年  9660円
 備品・消耗品費 2003年 189万6826円 2004年 10万4839円 2005年 172万7812円
 事務所費    2003年 357万4054円 2004年 128万2440円 2005年 40万3447円

安倍首相は,この表のなかで極端に金額がひくい「2005年」の「光熱水費」である「9660円」だけをとりあげ,それを12で わって月あたり約800円だと いったようだ。この表をみているのなら,おなじ光熱水費が2年まえには その10倍ちかくに のぼっていることを無視しているし,さらに,親族の実家にあるはずの事務所の「事務所費」が2年まえには357万にも のぼっていることも無視している。さらに『週刊現代』の記事が最初の問題にしたのは,この事務所のことではなく,「徳友会」という政治団体の事務所が議員会館に おかれているにも かかわらず,「'01年から'05年の5年間で'02年の約1017万円をピークに毎年多額の事務所費を計上し、合計は約2880万円にものぼる」ことであった。安倍首相は,そのことも無視している。

 日本では,日刊紙は週刊誌がスクープをしても無視し,あたかも自分たちが最初から独自に取材したかのように報道するという流儀があるのかもしれない。それで,この もとの資料と安倍氏の発言とをつきあわせて評価するということが しにくいのかもしれない。しかし,それにしても,こうやって みれば,安倍氏の発言が でたらめもいいところであるということは あまりにも はっきりするではないか。そのことをなぜ,新聞は わかりやすく かいてくれないのか。それが かかれていないから,なにか,「月800円」という数字じたいは ただしいのかと おもわれてしまいかねない。その おなじ資料のなかに だれが みても おかしいと おもう多額の金額が かかれていて,それを問題にしているときに,わざと,いちばん問題の なさそうな数字のみをとりあげて反論するなどということは,「逆ギレ」などということでは すまされない。これなら,まだ,きたない ことばで暴言をはくほうが ましだ。もし,こんなのが反論になっていると本気で おもっているのなら,この安倍という人物は,ごくごく基本的な ことばと論理を大切にするということが できないと いわざるをえない。こんな人物に日本の首相をやってもらっていては こまる。

[先月] [目次] [来月] [最新版]

your@mail.address
Akiary v.0.51